レンテック
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EPS_TOP
NM-1
Neutral Maker for Electric Power Steering
効果



下記の説明の他に、乗り物とホビーのブログメディア「ワンダードライビング」に
NM−1装着車の試乗レポート
」が掲載されておりますのでご覧ください。

 また、YouTubeにテスト車両を使ったNM−1の効果の動画を載せました。
こちらも併せて、是非ご覧下さい。


効果


 NM−1を取り付ても制御OFFの場合や制御ONでも操舵アシスト時の操舵フィールは、従来型EPSと、
ほぼ同じですが、 制御ONで操舵アシストしない時(範囲F)のときは アシスト機構の摩擦トルクが激減する
ため、 ピニオン側からの小さな力や動きがステアリングホイール側に伝わるようになります。
 そのため、小さいSAT(セルフアライングトルク)でもステアリング軸が動くようになるので、
直進方向に強く戻ろうとし、ステアリングインフォメーションも多くなりますので、
運転が楽な操舵フィーリングになる、良好なオンセンタ−フィール(直進走行感)が得られます。



 以下の動画は、そのNM−1の効果を示したものですが、EPSがアシストしない状況を想定して、
EPSのアシストモーターを駆動回路から切り離した状態での効果を示しています。

1.NM−1無し
  EPSが不自然な操舵フィーリングになる主な原因は、
  アシスト機構の減速機とアシストモーター内部の摩擦力です。


NM−1を取り付ける前のEPSでは、
ステアリングホイール外周の、
右側に約1kgの重り(ダンベル)と
左側に200gの分銅とを取り付けた、
左右の重さの差が0.8kg以下では停止し、
0.8kg以上で回転を始めるものです。

ステアリング ホイールの直径はφ370mmで
あることから

起動トルク
= 0.8kg x 9.8N/kg x ( 0.37 / 2 )m
= 約 1.45Nm


2.NM−1有り
 2−1
  NM−1が制御することにより、ステアリングホイールは
  小さな力で動き始めますので、
  滑らかな操舵が可能になり、微舵もごく自然にできます。
  特に、直進時の操舵が、ストレス無く、快適になります。





起動トルクが約 1.45NmだったEPSに
NM−1を取り付けて、制御をONにすると、
ステアリングホイール外周の片側に
取り付けた、140g以上の分銅で動き始めます。
(左の動画は200gの分銅です。)

起動トルク
= 0.14kg x 9.8N/kg x ( 0.37 / 2 )m
= 約 0.25Nm

0.25Nm / 1.45Nm = 約 0.175
起動トルクは20%以下になります


一般的に動摩擦係数は静止摩擦係数の
数分の一になるので、動くと操舵力が小さく
なりますが、起動トルクが小さくなると、
その大きさの差も小さくなりますので、
起動時の操舵力
を小さく感じると共に、
変動も更に小さく滑らかに感じます。


 2−2
  NM−1の制御により、前輪タイヤからの小さな力も
  アシスト機構で遮断されることがないので、
  セルフ アライニング トルク(SAT)によってほぼ直進まで戻る
  ようになり、
  また、ステアリング インフォメーションも豊かになります。

  *この効果は従来のEPSでは構造的に実現できないものです。
   従来のEPSでも直進に戻るようにしたものがありますが、
   それは、舵角センサーやヨーセンサーを用いた制御によって実現しているものであり、
   SATで戻っている訳ではありません。
   また、戻る角度や操舵フィールはNM−1より劣ります。
 


起動トルクが約 1.45NmだったEPSに、
NM−1を取り付けて、制御をONにすると、
前輪に繋がるインターミディエイトシャフトを
接続する側のスプライン部を、指で摘まんで
回せるようになります。
( スプライン部の外径は約φ17.5mmです。 )




 2−3
  走行中の効果例


(テスト車両は、ダイハツ ミライース LA300S です。)

緩い左カーブを旋回中にNM−1の制御を
ONにすると、
EPSのアシスト機構内の摩擦力で曲がった
状態で停止しているステアリングホイールが、
セルフアライングトルクによって、
自ら、ほぼ直進に戻ります。

そのため、NM−1の制御をONにしている
時に、左旋回から直進に戻る場合は、
時計方向に回ろうとするステアリング
ホイールの動きを止めている手の力を緩める
だけです。
手で時計方向に力を加えて直進に戻す必要は
ありません。 ごく自然な操舵です。



 下の写真は、上の動画内の静止画像を重ね合わせたものです。、
@、A、B の矢印は、ステアリングホイールに貼られた目印の黄色テープの位置を指し示しています。

Bは、NM−1が
制御OFFで、且つステアリングホイールから手は離しても曲がった状態で停止しており、
  ここがNM−1の制御ONにする直前のテープ位置です。
Aは、NM−1の制御をONにした後のセルフアライニングトルクで直進側に最大戻ったテープ位置です。
@は、動画にはありませんが、直進状態で停止したときのテープ位置です。

( ↑ クリックで拡大します。)

 左の写真のステアリングホイールは、
直径が370mmで、目印の黄色テープ幅は19mm
であることから、
それぞれのステアリングホイールの角度変化が
分かります。

B ---A の角度差は約18deg(度)です。
 この角度差は、NM−1の制御によって
 EPS摩擦トルク が減少した効果による
 ものです。


A ---@ の角度差は約6deg(度)です。
 この角度差は、操舵機構全体の摩擦に
 よるものです。




 上記の走行動画は短いですが、
 テスト車両を使って旋回からの直進戻りや
 
直進走行の様子を動画を使って、
 NM−1の効果を説明しています。
 
 特に、この動画では操舵力メーターを
 新規に製作して、操舵力を定量的に
 目で見えるようにしています。